エリザベスカラーを巻いた日々

(2002.2.24〜3.3)

エリザベスカラー

もうじき1才になろうとする日曜日、ボクは病院に連れて行かれた。どこも悪くないのに何故だろう、と思いながらも注射を打たれたら気持ちよくなり眠った。目が覚めたらお医者さんと看護婦のお姉さんしかいなかったけれど、しばらくしたらお父さんとお母さんが来て一緒にお家に帰った。いつものようにボールで遊ぼうとしたらどうもおかしい。世界が狭くなったようだ。いつもは届くお腹に口が届かない。なんだ、この青い(注)物は?しかも何故か何もする気にならなくなってきた。ボクのなかにポッカリと空洞が出来たような虚脱感に襲われた。

(注:犬は青く見えないのかもしれません。)

ダルー ぼくは、いったい誰なんだろう、なんでここにいるんだろう。でもなぜかお腹の毛が無いような気がするし、ちょっと痛いのでなめたいけど、何故かなめられない。食欲も無い。

うーん、今日はちょっと意欲が出てきた。

パンダさんのボール、噛みつきたいけど引っかかってうまく取れない。

よっこらせ
ひさしぶりの散歩 外を散歩した。においを嗅ごうとするとやっぱりひっかかる。ちょっとフラストレーションがたまってきた。でもなんかお尻が軽くなって歩きやすくなったように思うのは気のせいだろうか?

やっと気持ちよくなった。世界が広くなった。誕生日もお祝いしてもらった。世の中は春になったようだ。

でも、ボクの春は来るんだろうか、何故か不安が心をよぎるがすぐに忘れてしまったバンナであった....

桜のsugaoにて

<解説>

バンナは、11ヶ月を過ぎた頃に、去勢手術を受けました。以前から主治医の獣医さんからの勧め、直前に受けたしつけ教室での先生からもアドバイスされ、男性陣は反対しましたが家族会議の結果、決断しました。決断の大きな理由は、どうやら、いわゆる片×マらしい、体の中に残ったままほっておくと腫瘍などの病気になる可能性がある、ということがわかったからです。

手術の結果、やはり1個滞留睾丸で発育不良でした。ほっておくとやはり病気になる可能性があったようです。

たま(モザイク)
<左>体内に残っていた方 <右>正常

<その後>

男性陣は、手術による生活意欲の低下、女性化等を心配しました。

現状は、従来通りマーキングはするし、朝方近所を通る犬にほえる、等番犬的気質は変わらないのですが、マウントはほとんどしない、ガウガウも自分からはほとんどしない、ますますGoingMyWayな性格になった、

ということで、家庭犬としては良い結果になったように思います。

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